屋形船はどうやって利用すればいいのか

経験したことのない人の方が多い

屋形船というと、昔は貴族が、その後は大名や裕福な町人が、贅を凝らした粋な遊びとして海の上に漕ぎ出し、芸者衆を呼んで食事やお酒を楽しんだことから、一般人には縁のないものというイメージがあります。
とはいえ、貴族はもちろんのこと、大名もいなくなった今も、船そのものは健在です。
裕福な人はいつの時代にもいますので、現代の富裕層御用達かと思ったらそんなことはなく、今ではどんな立場の人でも乗船に必要な代金さえ払えれば、誰でも乗ることができます。

東京にはとりわけ屋形船が多く、たくさんの選択肢があるのですが、東京へ遊びに行っても屋形船に乗るという候補はあがってこない人が大多数でしょう。

それくらい、経験したことのない人が多い娯楽だといえます。

二人からでも乗れる船にトライ

なぜ楽しみの候補にならないのかというと、貸し切りで利用するイメージが強いからだと考えられます。
夜になるといくつもの船が出ている風景はおなじみですが、どれもこれも会社の親睦会などで貸し切っているらしく、仕事を終えた同じ会社の人たちが三々五々集まり、乗船していく姿を見かけます。
最低でも10名程度は集まらないと貸し切りにはできないため、二人連れや四人くらいで遊びに行った場合に、屋形船に乗ろうという提案が出ないのも無理はありません。
けれども、実は少人数からでも乗れる乗り合いというスタイルの船があり、昼間はランチが食べられるコースを用意して周遊していますので、これなら利用することができます。

船の構造上、どうしてもテーブルは大きめのものがセッティングされており、最大で八人掛けということも多くあります。
そのため、二人で乗船した場合には相席になりますが、それを覚悟の上で乗るのであれば、十分楽しめるでしょう。

乗り合いだから周りもみんな同じ

平日であれば比較的空いていることもあり、八人掛けのテーブルに目いっぱい座らなくても、席を一つあけて座ることも可能でしょう。

もし初めて利用するなら、そんな空いているときを選んで乗船するのがおススメです。

土日祝日ともなるとやはり混雑しますので、基本的に予約なしで乗船できることが多い乗り合いでも、予約をしておくと安心です。
船着き場に行って、今日は出船しているとわかれば、すぐに乗船することができますので、気が向いたら乗ってみるというのも粋なものです。
乗り合いは少人数の人向けの船ですので、周りもみんな少人数で乗ることになります。
中には貸し切りができる10名にあと少し足りないというグループもいるかもしれませんが、そうした人たちならグループでテーブルを囲むことになります。
二人や三人といった少人数で参加している人たちは、そうした人たちが自然と同じテーブルに着くようになるでしょう。

食事が終われば展望デッキへ

雨が降っていなければ、せっかく海へ漕ぎ出したのですから、食事が終わったら船室を出て、展望デッキへ移動するのがおススメです。

デッキに出れば、他の乗船客と距離を保てますし、テーブルに着いていたときに感じていた緊張感もほぐれ、ゆったりとした気持ちになれるでしょう。
海の上から見ると、普段見る景色がまた違った見え方をすることに気づきますし、新たな発見もあるかもしれません。
何より、360度開けたパノラマビューで東京の街を見たり、レインボーブリッジを間近に眺めるといった体験は、船に乗らないとできないことです。
おいしい食事を提供してくれる乗合船を選べば、約2時間の間にランチができ、さらに普段見ることのできない風景を堪能できます。
東京へ観光に来た人も、東京に暮らしている人も、一度も経験していないとしたら、一度は屋形船に乗ってみるのもよいのではないでしょうか。

http://www.funatabi.jp/